方法100



花があるとごはんの色が全然違うよね、って言った。


同じことばかりいっている。命題を繰り返しているだけ。


真理は単純。



日向夏はわたも一緒に食べるというのが楽しいし、
むしろわた、おいしい。


船を見に行く。


その日、いつもと違う髪型にしようと思っていたこと、
英国の切手のこと、
ねこ、ねこ、ねこ、ねこのこと。


しみこちゃんは洗濯物のカゴに飛び込む。
奇声が上がったらその合図。
深みがあって、沈み込む具合もよく、暗さもいい。誰もじゃましない。
時々私が覗き込むだけ。


ついに過去を思い出せなくなった。
いつものように、具体例を思い浮かべて理解する、というのができなくなった。
新しくなった。
新しい方法で理解し始める時が来た。
さて、どういう方法で。
方法は百もある。


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