遠矢と限り


美術館などでこうして大切に、情報を得るのはいいな。

これは、とびきりおしゃれでびっくりした
丹羽阿樹子の「遠矢」。
こういうのを見てもう、おしゃれしたいな。




この時の展示は、端から素敵なソースがたくさん。

プリントの着物の袖口からさらに別のプリントがのぞいている、
ガラオンガラが痛快なスタイルだったり、
ガウンにパンツを合わせて、パンツの裾数センチだけ
ガウンと共布で切り替えてあるスタイルだったり。




中に一点だけ、黒い着物をまとった絵があって、
このラインナップにおいてそれは強く映るかなと思ったけれど、
色柄ものが軒並み鮮烈すぎて、
かすんで見える黒というものを初めて体感した。




どれだけ見入っても覚えられない
かわゆいプリントだったりを覚えておくために、
写真じゃないけれど、カードがほしいと思った。
人はカードによって記憶している。

一方で、これは事実。
美術館へ行くといつも最後に、お気に入りの絵のカードを買うのが好きだけれど、
今回ついに、それにも限りを感じて。

ついさっき見た絵とまるで体験が違うのだもの。

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