啓示ともつかない



あれは12歳の頃だったか、ふと、
これが私の生きがいだ、とはっきりと感じた瞬間があった。

当時住んでいた家の、
廊下から居間への敷居を跨ぐほんの瞬間に。

これがあるから生きている、
これがなかったら生きていない、

というくらいはっきりとした触覚を得たのを覚えている。


私はあの瞬間の連続で生きてよいの!