日曜の午後に



そのつもりはなく、なんとなく居着いた午後の公園で、
ただ音楽を聴いてすごす日曜日。

ミドルエイジ風の隣人は、薄いスケッチブックを広げて、何かを描きつけていた。

描いたものをいろいろな角度から眺め、次に新しいページを開いて、
今度は取り出した定規を使い、絵を描き始めた。

私があまりに強気で覗きこむものだから、
その人はどんどん小さくなっていったけれど、
私はその人のことがうれしかったの。